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恋愛結婚は何をもたらしたか (ちくま新書)

恋愛結婚は何をもたらしたか (ちくま新書)

加藤 秀一

恋愛結婚は何をもたらしたか (ちくま新書)

定価: ¥ 756

販売価格: ¥ 756

人気ランキング: 154146位

おすすめ度:

発売日: 2004-08-06

発売元: 筑摩書房

発送可能時期: 通常24時間以内に発送



社会学者の『読書感想文』と読めた。
最近、フィールドワークのない、
「本からの引用」ばかりの社会学者本が増えた。
そうした本は、まるで『読書感想文』だと感じる。
最初に「イイタイコト」が存在し、
それに都合の良い「引用」ばかり集めて「論」の体裁を装う。
『「結婚=幸福」の叩き売り』(p009)という表現を見ても、
筆者の執筆動機(内的な需要)は明らかだと思う。
この「内的需要」を持った生産者たる筆者と共通する「内的需要」を持った
消費者たる読者(恐らくは結婚や恋愛と縁遠い)による
狭い世界の中で需要と供給が成り立っているのでは?と感じられる。
この本を読んで、若い学生に言いたい事が3つ出てきた。
一つは、「先生の主張にそった論文を書いて良い点を取ること(笑)」。
もう一つは、「最初に感じた女性学や社会学への【違和感】を一生忘れないこと」。
最後は小さい声で。
「教え子からの写真年賀状(結婚・誕生・家族)を素直に喜ぶ先生は良い先生。
 幸せそうな写真年賀状を嫌う先生は、あまり良くない先生。」
 (・・・筆者がそうだとは言わないが、フェミニストには人の幸せを喜べない人が多い)
それにしても、結婚・恋愛というプラスイメージを、
「国家」にこじつけてマイナスイメージで相殺しようというのは、
最初から、ちょっと無理な企画だったのではないだろうか?

社会学者はいい仕事だ
はっきり言って、取りあえずいっぱい本は読んだんで、「優生学=悪」という流行りの図式を使って、「恋愛」を絡めて、お話を作ってみましたというだけの本だ。こんなにいい加減に、一面的な解釈で歴史資料を使って許されるのだろうか。優生学研究を真面目にしている人間(松原洋子、市野川容孝etc)、歴史を社会学はいかに思考できるか真剣に考えている人間に失礼だ。素人相手のぼろい商売をするなと言いたい。 

恋はどこへ行った
恋愛、結婚、出産、健康で「いい子」の子育て。私達は普通それを、1セットで無前提に「幸せ」と考えていると思う。恋愛結婚したからにはもれなくついてくる「幸せ」として。筆者は、そんなささやかな個人の夢に国家や思想が介入し、結婚…家庭を「優良国民再生産装置」として利用した歴史を解き明かしてみせる。表題の「恋愛結婚」にカッコがついているのがミソ。決して恋愛指南書でも結婚の勧めでもありません。幸せは個人のものだ、という筆者の情熱が伝わりました。中身の重さにしては飄々とした文体も、息が抜けて良かった。

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