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僕の妻はエイリアン 「高機能自閉症」との不思議な結婚生活

僕の妻はエイリアン 「高機能自閉症」との不思議な結婚生活

泉 流星

僕の妻はエイリアン 「高機能自閉症」との不思議な結婚生活

定価: ¥ 1,470

販売価格: ¥ 1,470

人気ランキング: 12808位

おすすめ度:

発売日: 2005-09-29

発売元: 新潮社

発送可能時期: 通常24時間以内に発送



賛否両論あるとは思うが、処世術としても楽しく読める
異星人という表現自体が、見方によっては、差別的ではないかと思われるが

作者の意図は、欠陥のある地球人ではなく、違うつくりの完成した宇宙人ということだと

思う。

つまり、作者にとって、同じ地球人の枠内で、自らを障害と位置づけられることのほうが

よっぽど差別的に感じるのだ。これを理解した上で、途中で読むのをやめずに

最後まで読むと、いろいろことが伝わってくるので、最後まで読んでほしい。

作者の症状は、ノンバーバルなコミュニケーションをこなせない

ことにつきるのだが、そのことから生じる周りとの軋轢を

どういった努力で回避しようとしたのかという過程は、一般の人であっても

多少、人間関係に苦手のある人は、学ぶべきことが多いと思われる。

病気を理解するという観点で読んでもいいが、処世術として読んでもよいのではないだろうか。

たまたま手にした本
 たまたま古本屋に行って目に留まった一冊の本、それがこの本でした。

 私は以前から周囲まるでどこかの国から来たエイリアンみたいだと言われることが多く、また裏表紙に書かれていた事項にかなりたくさんあてはまったことから、もしかしてと思い即決で購入しました。そして、いざ内容を読んでみると、非常に覚えがあることが多く、興味深々で最後まで読み通してしまいました。

 以前から、高機能自閉症という言葉は耳にしたことがありましたが、実際にどういったものか、深い理解はありませんでした。しかしこの本は、障害をもたない夫からの視点で書こうと努力がされており、また日常生活を介してのストーリが多く、内容的にとてもわかりやすかったです。高機能自閉症に対する理解が深まりました。

 本書の中にも言及されていますが、高機能自閉症と分類される人は実に6%にものぼるそうです(ということは40人のクラスで2?3人は高機能自閉症の人がいるということになります)。

 自分がもしかしたら高機能自閉症ではないか、と思ったら一度読まれてみてはいかがでしょうか?

前作より気楽に読める
前作『地球生まれの異星人』に続く、高機能自閉症当事者の手記第2段。



今回は夫の視点からの明るい話がメインで、読んでもつらい感情は流れ込んでこない。だから、前作より遥かに気楽に読める。しかし、内容は前作以上に明晰で、的確だ。前作で挫折した人もぜひこの本に挑戦してほしい。



さらに、今回は児島麻美のイラスト入り図表がキュートだ。単にキュートなだけではなく内容もある図版なので、それでもこの本の文章がダメという人は、図表だけでもじっくりと眺めてみてほしい。


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